田植えの準備 日時 2016/5/26(木) 10:00〜13:00 曇 場所 生田緑地 上の田圃 参加 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、政野祐一 29日の里山の自然学校で田植えができるように、残っていた上の田圃の上の段の代掻きを行うために谷戸に降りました。 ハンショウヅルの実が冠毛を見せ始めていました。 ハンノキ林に着いたらミドリシジミ♂が出迎えてくれました。 上の田圃<代掻き、ヨシ刈りなど> 上の田圃の上の段は、田圃の土として良好な状態にあるので、田圃の中に生え始めたミゾソバやタガラシなどを土の中にすき込んでから、表面を平らにすれば作業は終了です。 下の段に比べて狭いので直ぐに終わるでしょう。 終わったら、田圃の上側、梅畑との間のツリフネソウが景観として美しく見られるように、ヨシなどを選択的に草刈りします。 田圃の仕上げは、トンボを使って、泥を平均化しました。 ツリフネソウが小さいうちなら、開花期までにダメージは回復できると思います。 この区域に何度も入るのは適切ではありません。 今回の活動で、ヤマグワ、ススキ、オギ、セイタカアワダチソウなどは全て刈ったり、抜いたりすることにしました。 茂みの中にも、小さなツリフネソウが生えていました。 これはカクモンハラブトハナアブでしょうか。よく分かりませんが、交尾中でした。 繁茂し過ぎていたオヤブジラミにアカスジカメメシがいました。 上の田圃付近にもウラナミアカシジミがいました。 背の高い植物を刈り終えたら、見通しが良くなりました。 下の田圃地区<アメリカザリガニ駆除、カナムグラ抜き取り> 下の田圃では、アメリカザリガニの駆除も行いました。 カナムグラの抜き取りも行いました。 葉が食べ尽されたセリが何本もありました。キアゲハの幼虫がいました。 湿地<水漏れ補修> 湿地は、3段目末端の池に水が無くなっていると聞いていたため、状態の確認と直ぐできることはやっておこうと考えました。 また、来る途中、ハンノキ林内の水流が2本涸れていて、シダが水枯れを起こしていたのを確認していました。 当然、湿地に入る水も少なくなっているはずです。 湿地に入った所で、いきなりミドリシジミ♂が飛び出しました。 一瞬でしたが、青緑色の金属光沢の翅を見せてくれました。 また、ウラナミアカシジミもいました。 問題は水ですが、1段目から2段目に落ちる前に、近くの穴に吸い込まれて消えていました。 この穴がどこに通じているのか、全く分かりません。 吸い込まれた水が、2段目にも、3段目にも、出ている様子がありません。 この穴を塞いで、2段目に水が入るのを確認しました。 しかし、湿地に入ってくる水が少ないため、2段目に水が溜るのには時間がかかりそうです。 2段目から3段目に水を落としていた辺りにも、小さな穴があり、そこから水が消えていました。 調べると、ヤマグワの古い根株がありました。 どうやら、これの根に沿って水漏れ穴ができているようです。 この根株を掘り取ってから、改めて水辺の保全をする必要がありそうです。 今回は応急措置として、穴を潰して水漏れを止めました。 上の田圃下<水溜まりづくり> 上の田圃の下の水溜まりの手入れをすることにしました。 田圃からの排水を下に落とすための樋以外の場所から水が流れだしていましたので、これを補修しました。 水溜まりを造ろうとしている凹みの底にはアメリカザリガニ穴が複数あって、4〜5cm大のザリガニが喧嘩していました。 アメリカザリガニ5匹を駆除し、穴に枯草を詰めて、泥を塗りました。 これで水が溜ればいいのですが、溜る様子を見ている時間はありません。 帰り道、オカウコギが開花していて、良い香りを漂わせていました。 コマルハナバチ♂が夢中で吸蜜していました。 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation