生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林の水辺保全(水流の泥上げなど)
日時 2019/10/10(木) 10:00〜13:00 
場所 生田緑地 ハンノキ林地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

谷戸のミゾソバの花が見頃になりました。
県内では小川や湿地などに普通に見られる植物で、一つ一つの花を見ても、特別に美しいと感じるものではありませんが、そんな花でも沢山集まって咲き誇っている景観は風情のあるものです。
小さな花には小さな昆虫が吸蜜に飛来します。
ウラナミシジミという南方系のチョウが吸蜜している場面が見られたりします。
秋晴れのこの日は、植物観察に来園した団体が複数いて、花から実に移りつつあるツリフネソウの実(種子)を弾いて遊んでいる光景が見られました。

梅畑地区のコブナグサ、ミゾソバ、オオバコ、チカラシバなどのはみ出した土の道を楽しんでいるグループもありました。


秋の水辺の保全活動は、水流に溜まった泥を上げて、開放水面をつくることにしています。
但し、流れやすくすることではなく、連続する水溜まりをつくって、渇水期においても、可能な限り、水のある状態を保てるようにするためです。
水溜まりの畦は、倒木や落枝、場所によってはアズマネザサなど、その場所で手に入る材と溜まっていた泥でつくっています。
その畦の下の方から水漏れする時は、落葉やイネワラなどで少しだけ塞いだりもします。
谷戸の水流には降雨の度に土砂が流れていますので、年 1 回ぐらいは行わないと、流れの緩い場所には土砂が溜まってしまいます。
水辺に生息する生きもののためには開放水面は必要だと考えての活動です。
今回は、既に、ハンノキ林上の池からの流れが消えていましたので、降雨後の水流をイメージして、水溜まりになる凹みをつくるようにしました。
ハンノキ林内には、点々とツリフネソウが咲き、 ノダケや、キチジョウソウが蕾をつけていました。




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