谷戸の水辺保全など 日時:2020/8/24(月) 14:20〜16:30 場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06) 参加者 岩田臣生 8/22(土) に、水環境調査を担当している団員から、湿地地区(B05)が水涸れし、地面がひび割れしているとの連絡がありました。 翌日8/23(日) は里山の自然学校<夏の里山>の予定でしたが、雨予報となったため、これは中止しました。 すると、生田緑地の近所に住んでいる団員から、問題の場所は補修しておいたという連絡があったので、休んでいました しかし、水環境調査の調査地点である池に水がなかったということは、湿地地区に導入している 2 本の水路の両方が止まっていたということだと思いましたので、 手を入れておかなければならないと思い、活動することにしました。 ただ、一人の活動なら時間は自由ですので、ついでにトウゴクヘラオモダカの花を見たいと思い、午後の活動にしました。 今回は、ムモンホソアシナガバチをじっくり観察することができると楽しみにして出かけたのですが、ハチの巣はどこにもありませんでした。 湿地地区に入って直ぐの水漏れ穴があった場所の辺りは、全く植物が無い状態になっていましたので、ここを補修したのかと思いましたが、そこから 3〜4m程流れた辺りで、水は消えていました。 水漏れを調べて補修しなければならないことは分かりましたが、その前に、トウゴクヘラオモダカの開花状況を調べることにしました。 トウゴクヘラオモダカの花の盛期は過ぎていて、殆んどが種子になってることが分かりました。 湿地地区内の数ヶ所に移植した、今年発芽したばかりの小さな株も、開花して、種子をつけていました。 咲き誇っている様子の写真を撮りたいと思っていたのですが、それは諦めるしかありませんでした。 しかし、今年はチゴザサの繁茂も見られませんので、このままの状態にしておいても、絶滅させてしまう危険は無さそうです。 ハンノキ林からの水流は、8/8(土) に補修した地点近くから水漏れしていました。 この場所はチダケサシが生育しているので、畔を踏み固めることを避けていました。 それに加えて、梅雨期の雨とサワガニ等の活動によって、簡単に水漏れが起こってしまう状態になっていたのだと思います。 いつものように、イネワラと土で塞いで、水流部分の泥上げも行いました。 水は乾きかけていた水路を流れて、ミヤマシラスゲなどが繁茂する辺りにまで広がりました。 そこには、7/13(月) に移植したトウゴクヘラオモダカが開花していました。 しかし、その先へはなかなか流れていかないように見えました。 そこで、一休みして、田圃の様子を見に行きました。 田圃の畦沿いの溝には十分に水がありました。 クサギの花はそろそろ終わりのようでした。 夏の気怠い空気が淀んでいるだけで、虫の賑わいはありません。 湿地地区に戻ろうとしたら、大きな黒褐色のヤンマが田圃の上空を悠然と飛んで来ました。 湿地地区に戻って、水の様子を見ましたが、水域は思うように広がっていませんでした。 1 段目中央部の水溜まりから 2 段目までの水路の泥上げ、2 段目の竹林側の水溜まりの泥上げなどが必要だろうと思いましたが、暑さに負けて体が動きません。 地区に流入する水の流量が多くありませんでしたので、水辺保全は急ぐべきですが、田圃地区のような乱暴な進め方は避けたいと思います。 この日の活動は終わりにして、帰途につきました。 オトコエシの花が咲き出していました。 ツリバナの実が一部、色づき始めていました。
かわさき自然調査団の活動
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