生田緑地の生物多様性保全活動


ハンノキ林西の池、上の池の泥上げ  
日時:2023/4/11(火) 9:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林西の池(A07-05)、ハンノキ林上の池(A07-10)
参加者 岩田臣生、伊澤高行、冨田健斗

ハンノキ林地区には、二つの小さな池があります。
生田緑地では、どこの滞留水域でも、1年も経つと土砂が溜まって、浅くなったり、酷い所では水面が消えてしまいます。
開放水面を保全するためには、多くの水辺で、年1回程度の泥上げが必要だと考えています。
この日は、生きもの好きの3人が、9 時集合で活動できるというので、この二つの池の泥上げを行うことにしました。

ただ、その前に、一昨日、4/9(日)の里山倶楽部で駆除したセリバヒエンソウを木道の隅に置いたままでしたので、これを田圃に入れることにしました。
一昨日、湛水していた上の田圃の下の段の水が涸れていました。
今朝、木道下を通しているパイプに落葉が詰まって、水が田圃に届いていなかったので、そのつまりを解消したと、伊澤から報告がありました。
セリバヒエンソウを田圃に入れて、後は、代掻きに委ねることにしました。


ハンノキ林西の池は、北部公園事務所の職員が掘ったもので、トンボ池と称していました。
前回、泥上げを行ったのは 2021/10/26(火)でしたので、1年半が経過していました。
しかも、応急的に一人で行ったものでしたので、不十分な泥上げだったと思います。
今回は、3人が、生きものを探しながら、かなりの水深を確保するまで泥上げを行いました。
池は水が涸れかかった状態になっていましたが、ホトケドジョウ、カワニナ、オニヤンマのヤゴなどが確認できました。








ハンノキ林西の池の泥上げを終えたので、ハンノキ林上の池の泥上げを行うことにしました。
これらの池の泥上げはウェイダーを履かないとできない活動なので、両方を済ませておきたかったのです。
ハンノキ林上の池は、谷間の探勝路整備事業として、ハンノキ林に木道を整備する時に造成した池です。
谷戸の最奥部の樹林に囲まれた池ということで、ヤブヤンマの産卵が記録されています。
湧水量が少ないため、水質の保全が困難になってきました。
この一年、水が澄んでいることが少なくなっています。
そこで、今回は、溜まっていた土砂を、できるだけ周囲にあげました。
案の定、奥の濁って、深い水域には見られませんでしたが、日溜まりの落葉が沈んでいる浅い水域には、ホトケドジョウが群れていました。
若しかすると、産卵場所になっていたかも知れません。






溜まっていた土砂を周囲の斜面や泥だまりに放り上げて、ある程度の水深を確保できましたので、今回の活動を終了することにしましたが、水は濁ったままでした。
ある程度の強度の降雨があれば、澄んでくると思うのですが、経過を見たいと思います。


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