日時 2009/8/25(火)13:20〜14:30
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、山口泰民(北部公園事務所)
24日の午後に降った雨によって<通称>旧岡本谷戸の斜面が一部崩壊しました。
次図のように昨年崩壊した場所のすぐ近くです。
原因は昨年と同じで当該部分の園路によって集められた雨水が行き場を求めて斜面を流れたことによって表土が一緒に流されたものです。
排水管が機能していなかったようですが、落枝や落葉の多い場所では集水口が設計通りには機能しないものです。
昨今のように降雨強度の強い雨には対応できません。
このような場所では雨水が滞留してしまうという事態が生じることを前提として排水を計画しておく必要があります。
つまり溜まって溢れてしまった水が安全に流れるようにしておくことです。
柔らかい表土の斜面に流れ出すことは防がなければなりません。
下の写真が昨年崩壊した場所です。プルーシートをかけて、更に園路際に土嚢を並べて水が流れ出ないように対応したので、ここは崩れませんでした。
しかし、ここに流れ出せなかった水が行き場を求めて、今回の場所に流れ出したのです。
下の写真は今回崩れた場所を上の園路から見下ろしたものです。
写真の上の方に白く見えるのが谷底の園路です。
北部公園事務所では安全のために暫く下の園路を通行止めにするということです。
崩れた部分の表土回復も必要なことですが、それ以上に、強雨時の雨水の流し方を十分検討し、措置しておくことが必要です。
そうしなければ、また同じことが起こるでしょう。
その際には、既設の排水管で全て対応させるという考え方ではなく、対応できなかった雨水があっても、安全に溜まったり、流れたりできるようにするという発想が大切と思います。
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