生田緑地植生管理協議会市民部会
市民部会事務局の活動
台風で折れた樹木の処理についての現地協議


日時 2011/9/26(月)10:00〜13:00 曇 
場所 生田緑地中央地区
参加 横山造園、(多摩区役所道路公園センター)山口泰民
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美

今回の台風15号は生田緑地の樹木を何本も折ったり、倒したりしました。
樹種としてはコナラ、サクラ、クヌギ、イヌシデなどですが、大部分はコナラです。それも樹林の中の1本だけが折れるといった現象があちこちで見られます。
特に、コナラで幹が千切れて、上の方がなくなっているものなどを観察すると、幹にキノコがあったりします。 弱っているコナラが強い風に振られて折れたというものが多いと思われます。
ピクニック広場上の園路沿いのサクラは太いのですが、キノコが出ていたり、キセル貝がついていたりしましたから弱っていたものと思われます。
しかし、枯木など倒れても不思議ではない木が残っています。葉をつけていないことが風には強かったのかも知れません。

@ピクニック広場上の園路沿いのサクラ
ここのサクラ3株のサクラが捩じれるように折れていました。 太い材なので、伐採した材をピクニック広場の邪魔にならない場所に置きたいという趣旨でした。 生田緑地外への搬出する方法と現地で処理する方法とのコストを比較して、どうするかは決定することになると思います。
しかし、コスト面もありますが、伐採した材も生物の棲息環境としては貴重な資源ですので、安全性、風景としての良否を考えて雑木林の中に置くことも 一つの選択肢だと思います。
今回は、現地で処理する場合の場所についての話し合いでしたが、水辺での倒木は無かったので積む場所を選定することについての困難は、 1ヶ所を除いてはありませんでした。


A萌芽更新地区北側の園路沿い
折れた枝を園路沿いに置くこと


B戸隠不動見晴台下の折れたコナラ


C城山下谷戸〜枡形山の急階段わきのコナラ


D公園事務所裏尾根園路わきのコナラ


Eつつじ山のアオゲラが営巣したことのあるサクラ


Fそのすぐ近くのユリノキ
3本立ちのユリノキの3本ともが根元から倒れていました。
各々が直径40cmぐらいあるように思われ、伐採すると処理しなければならない材は大量です。 林床に積むとするとB2区の大部分を伐採材が埋めてしまいそうです。 これは望ましいことではありません。
このユリノキも太いので、伐採材を現地で処理したいというのが行政の考え方です。 余りに大量の材が出るので、現地で全てを処理するのは困難だと思われました。
いろいろな方法を組み合わせるとして、玉切りした材をメタセコイヤの林床などに並べて、スツールとして活用してもらうなど、 廃棄物としてではない処理方法も組み合わせる発想が必要だと思いました。


Gつつじ山山頂部のコナラ


H科学館裏谷戸上の園路沿いのコナラ


Iおし沼地区のコナラ


J野鳥の森地区のコナラ、イヌシデなど


東口に出たところで分かれましたが、その他の地区も見ておくことにしました。
K東口〜枡形山のコナラなど


L皆伐更新地区の周囲
ここでも、イヌシデ1本、コナラ3本が折れていました。


M七草峠地区でも園路上に落ちてきそうなコナラの枝がありました。


今回の現地協議、被害コナラの写真位置など @〜Mは下図の通りです。
番号をつけていない場所でも、何本ものコナラが折れていました。

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