日時 2012/4/7(土) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地
参加 金子文隆、末武宏太(小6)
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美、佐藤登喜子
平成24年度第1回目の里山倶楽部Aです。
学校行事と重なって、子どもは1人だけの参加でした。
主な活動目的は植生の状態を調べることです。
1年前は植物の気配が無い、乾燥した荒地の状態でした。
皆伐された土地は非常に特殊な環境になることを知りました。
それが1年経過して、どうなっているのか、春の花は見られるのか、そんなことを確認しておきたいと思いました。
この土地は斜面なのですが、昨年の植生の状態から、斜面の下の方が上の方よりも生育環境としては良いことが分かりました。
この日の萌芽や実生の状態を見ると、斜面の上の方ではまだ硬い芽であるのに、斜面の下の方のものは展葉し始めていました。
斜面の上の方の地表は乾燥し、下の方は比較的湿度が保たれているようです。
嬉しいことに、区域内のあちこちに、スミレが花を咲かせていました。
そして、そのスミレはニオイタチツボスミレだけでした。
周辺の樹林にはタチツボスミレが見られましたが、区域内には見られませんでした。
乾燥と日照、昼間と夜間の温度差など、この特殊な環境ではニオイタチツボスミレだけが生育できるということのようです。
またしても、特殊な環境であることを教えられることとなりました。
植物保護のためのササ刈りをザッと行ない、この時期にしておかなければならない植生調査も終えて、萌芽更新地区に移動しました。
勿論、途中、数ヶ所で特別な植物の状態を確認し、保護の方法について話し合いました。
桜が満開になって、花見客が溢れていましたが、ホタルの里の梅畑のテーブルベンチは空いていましたので、ここでお弁当を食べました。
その後、萌芽更新地区に行き、同様に、植生調査とアズマネザサ刈りを行いました。
萌芽更新地区には、タチツボスミレのほか、アカネスミレとオカスミレが咲いていました。
アカネスミレとオカスミレは同じ場所に混在してありましたが、これを岩田芳美が持ってきていたルーペで一つ一つ確認しました。
しかし、折角、調べたのに、各々の株数を記録していませんでした。
これを記録しておくと、環境の変化を把握する手がかりになるだろうと思われます。
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