生田緑地の谷戸の自然保全活動



代掻き(しろかき)
日時 2014/5/19(月) 9:50〜12:30 晴
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 岩田臣生、木坂陽子

今年初めてホトトギスの声を聞きました。 今日も、上の田圃の下の段の代掻きを行います。
この田圃は一度干上がると土が硬く締ってしまい、なかなか泥の状態になってくれません。代掻きを繰り返すことしか方法はないと思っています。
今日も、田圃の中でシュレーゲルアオガエルの卵を2つ見つけて、保護しました。 成体(親のカエル)も7匹程いましたが、大部分は赤紫色に近い体色をしている個体でした。
田圃の周りの草地の上をクロハネシロヒゲナガ♀(触覚の長い蛾の仲間)が飛んでいました。
クロスジギンヤンマも様子を見にきました。
近くの雑木林からコゲラのドラミングが響いていました。
田圃の中の泥の上には、テングチョウがやってきて、吸水していました。
16日の活動の帰り道で見つけたヒオドシチョウの幼虫も、このテングチョウも幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。
茅ケ崎の岸さんの情報では、テングチョウも近年各地で増えているそうです。 確かに、生田緑地で出会うテングチョウの個体数は少し増えているようにも感じます。 ただ、モニタリングして記録を残していないので、明言はできません。
茅ケ崎の柳谷では18日の観察会の時に、ヒオドシチョウの終齢幼虫と蛹を観察したそうです。 茅ケ崎では40年ぶりの幼虫確認だったそうですが、いなかったものが現れる変化は印象に強く残ります。
また、観察会をしているグループや、のんびり散歩を楽しんでいる人が大勢、木道を通りました。 そして、おじさんたちは、女性が代掻きをしているので声をかけてきます。 この対応は木坂さんに全てお任せしました。
木坂さんはホタル・ガイド・ボランティアから調査団に入団しており、会話は大好きですから任せられます。
田圃の土はだいぶ良くなってきましたが、水が少ないことが致命的です。
また、冬期に落葉を運んでもらえるというので大量の落葉を投入したのですが、落葉に混ざって沢山の小枝が入っていました。 これらをできるだけ取り除くようにしながら作業を行っていますが、なかなか取りきれません。
下の段の全域を一通り代掻きしたかったのですができませんでした。 2時間作業したところで、この日は止めることにしました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation