スジグロボタルなどのモニタリング 日時 2015/5/23(土) 10:30〜12:30 晴 場所 生田緑地 参加者 岩田臣生 一昨日、スジグロボタル成虫を下の田圃の上の湿地で、2個体見つけました。 また、科学館裏谷戸でも♂1個体を確認したとの連絡が科学館からありました。 科学館に学芸員が配置されて、中央地区南側地区のスジグロボタルの出現調査については科学館が担当してくれることになりました。 スジグロボタル成虫の出現調査は昼間の調査なので、時間の合間を利用して調べることができます。 そこで、中央地区北側地区の成虫出現調査だけを行なえばよいことになりました。 生田緑地内の生息地は把握しているので、情報交換をすることで、生田緑地のスジグロボタルとその棲息環境の保全を適切に行うことができると思います。 まだ、発生のピークではないと思いますが、調査できる時に調査しておくようにしています。 谷戸に降りました。 ハンノキ林では、キビタキの綺麗な声が聞かれましたが、ここのスジグロボタルは確認できませんでした。 数年前の夏以来、水流が何度も涸れています。そして、ここでは成虫を見ることができなくなりました。 スジグロボタルは半径3m程の狭い範囲で一生を過ごすとホタルの専門家から聞いていましたが、何年か前に谷戸の草地を飛んで移動しているスジグロボタルを見たことがあります。 1回の飛翔で移動できる距離は短いと思いますが、元気の良い個体が別の生息地から移動してくることも、同じ谷戸の中であれば絶対無いとは言えないと思います。 そんな個体がいることを願っています。 湿地 一昨日の湿地の活動、水漏れ対策は正解だったようで、3段目にも水溜りができていました。 湿地に足を踏み入れて驚いたのは、ウラナミアカシジミがいたことです。 それも、4個体を確認しました。 クヌギの林ならともかく、湿生草地で何をしていたのでしょうか。 ハナノミの仲間もいました。 今年は、谷戸の何処ででも、複数のテングチョウが見られます。 草地の草の茎に止まっているテングチョウは、今まで見たことが無かったと思います。 湿地のウツギが満開で沢山のハチ・アブ類のほか、アオスジアゲハ、コチャバネセセリ、イチモンジチョウなどが吸蜜に集まっていました。 ウラナミアカシジミも吸蜜に来ていたのかも知れません。 それから、オオシオカラトンボも現れました。 湿地の水辺には、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボが見られるようになりました。 城山下谷戸 生田緑地城山下谷戸のスジグロボタルの生息地を調査しました。 水面は見られず、水辺とは言い難い状態でしたが、シラコスゲが繁茂し、スジグロボタル14個体を数えました。 また、ヒゲナガハナノミ♂を5個体観察しました。 下の田圃付近 下の田圃周辺のヨシに、ヒメカメノコテントウがいました。 また、木道脇のスジグロボタルの生息地には2個体が観察されました。 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation