生田緑地の生物多様性保全

ピクニック広場周辺地区 (A05) のアズマネザサ刈りなど
日時 2018/12/20(木) 10:00〜13:30 晴
場所 生田緑地 ピクニック広場周辺地区 A05
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

谷戸の降り口の手摺に、チャバネフユエダシャク(メス)が出ていました。


ピクニック広場周辺地区(A05)は、かつてはヤマグワなどが繁茂していた樹林でしたが、野鳥ファンの皆さんの合意を得て、2008/11/15 に下草刈り、枯損木の撤去を行わせていただきました。
その後、毎年、アズマネザサ刈りを行っていましたが、暗い樹林であることに変わりはなく、草本層は相変わらず、殆どアズマネザサだけという状態が続きました。
そこに、チョウなどの昆虫が吸蜜に利用できる花の咲く草地にして欲しいという要望があり、話し合いの結果、草地を目指すことについて合意が得られたことから 2012/3/22 の市民部会で、大きな樹冠を広げていたミズキなどを伐採して草地を目標とする植生管理を始めました。
この活動によって、タチツボスミレが斜面に広がり、2〜3 年前からはアオイスミレの花が見られるようになり、多様な草本が咲くことで観察会などでも楽しめるようになっています。


ピクニック広場東側の階段の山側斜面については、ハンショウヅルの花を観察できる場所として、ハンショウヅルを刈らずにアズマネザサだけを刈る面倒な管理を行っています。
斜面であるためにタマノカンアオイなど丈の低い植物の観察も容易です。
今年の気候は異常で、ハンショウヅルが既に新葉を展げていました。

作業を終えたら、冬の陽光を受けて、キタキチョウが現れました。

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