生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林地区のアズマネザサ刈り、低木伐採など
日時:2021/12/2(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林地区(A07)
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、伊澤高行

今秋のハンノキ林の保全活動は、11/18(木)11/25(木) に水辺保全活動を行いました。
今回は、中央部のアズマネザサ刈りを行うことにしました。
降雨が多いためか、林床は湿地らしくなっていました。

(A07-08)
11/18(木)の活動時にアズマネザサも刈っていたつもりでしたが、後から見たら、木道付近は残っていました。
タマアジサイ、メギなどが少し元気になったように感じました。



(A07-06)
ハンノキ林西の池からの水流の西側、木道との間を (A07-06) としました。
この部分は、樹林とは言えない状態で、木道西側の数本の大木が伐採されたこともあり、今夏は明るくなって、アズマネザサが繁茂しました。
そこで、今回、アズマネザサ刈りを行っておくことにしました。
今夏、目立っていたノダケが、あちこちに、枯れ残っていました。
草本層には、アズマネザサのほか、ミヤマシラスゲ、マンリョウなどが生え、低木層に様々な幼木が見られるようになっています。






(A07-02)、(A07-03)、(A07-04)
この地区の林床は、アズマネザサが勢いよく繁茂できる明るさにはないので、殆んどがヒョロヒョロなのですが、所々に小さなヤブをつくっていました。
草本層には、アズマネザサ、イボタノキ、イヌツゲ、ミヤマカンスゲ、モミジイチゴ、種名は分かりませんが、沢山の棘のある木がヒョロヒョロと林立し、歩きたくない環境をつくっていました。
ウラゴマダラシジミの食樹として大切にしているイボタノキは、大きく成長したものは見られませんでした。
木道に近い方は、明るいということだと思いますが、林床を被い過ぎていると思うぐらいに、ミヤマカンスゲの大株が並んでいました。
低木層には、サンショウ、クサギ、キブシ、ヤブムラサキ、ウグイスカグラ、ウワミズザクラ幼木、イロハモミジ幼木などの低木が多数見られたので、大きく育っていたものは、ある程度の高さで伐採するようにしました。
ハンノキ林の保全活動を 2007年に始めたものの、なかなか伐採することができなかったハンノキ以外の樹木については、今冬は伐採を試みたいと考えています。
隣接するコナラ林がナラ枯れを起こして、ハンノキ林が少し明るくなった、この機会に、更に明るくすることを試みたいと思っています。








(ハンノキ林地区のゾーン図)

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