令和 5 年度第 14 回里山倶楽部 ハンノキ林東11地区の伐採更新(アズマネザサ刈り) 日 時)2023年11月18(土) 9:00〜12:00 曇 場 所)生田緑地 ハンノキ林東11区(A07-11) 参加者)東 陽一、加登勇司、北川英樹、吉澤正一 事務局)岩田臣生 計 5名 ハンノキ林周囲のコナラなどは、2018年にカシノナガキクイムシの侵入を受け、ナラ枯れが始まりました。 このため、ハンノキ林の木道沿いについては、ナラ枯れ大径木の伐採が個別に行われてきました。 このナラ枯れがハンノキ林周囲のコナラ林に広がったことから、それらのコナラ林の再生のための伐採更新を計画し、進めています。 (ハンノキ林西13地区) ハンノキ林西13区については、昨年(2022)、3/12(土)、3/19(土)に、 常緑小径木伐採・アズマネザサ刈りなどを行い、伐採更新を行う準備を始めましたが、 ナラ枯れ大径木の伐採を行政が行うと言い出したので、行政による伐採が完了してから、雑木林の再生に着手することにしました。 しかし、2022年度は伐採してもらえず、今年度、指定管理者が伐採するとの説明がありましたので、その具体的な計画説明を待っています。 (ハンノキ林東12地区) 一昨年(2021)12月にアズマネザサ刈りに着手して、昨年(2022) 10月〜今年(2023) 2月の 10回の里山倶楽部で大径木伐採を行って、伐採更新の更新管理に入っています。 (ハンノキ林東07地区) 当該地区のナラ枯れ大径木伐採については、行政が伐採を計画しているとの知らせがありましたので、具体的な伐採計画の説明を待っています。 行政によるナラ枯れ大径木伐採が完了してから、水辺林再生のための伐採更新を考えることにして、谷底部のアズマネザサ刈りなどは始めています。 (ハンノキ林東11地区) 倒れたら、ハンノキ林上のデッキを破壊するのではないかと想像させる、大きなナラ枯れ大径木がありましたが、これは昨年度、行政によって、伐採されました。 今後は、里山倶楽部の活動として、雑木林を再生するための伐採更新を行います。 今回は、ヤブ状態になっていたアズマネザサを刈って、伐採すべきナラ枯れ大径木の位置や本数などを調べました。 当該地区は、萌芽更新地区北端部の尾根がハンノキ林に向かって伸びた尾根の末端部に当たります。 この尾根の稜線部分と南側斜面は、水田ビオトープ班として、植生管理を行っていた地区なので、流石に、アズマネザサは繁茂していませんでしたが、 ヤブムラサキ、クサギ、オカウコギ、ハリギリなどが育っていました。 北側の斜面は大きなアズマネザサが密生して、ハンノキ林東12地区まで続いていました。 この場所は、ハンノキ林東11地区と東12地区が形成する支谷戸状になった水辺に接する斜面で、ゲンジボタルの蛹化場所になっていると考えられたため、手を入れることを控えていた場所です。 水辺には、ミヤマシラスゲが繁茂していました。 当該地区に入って活動を始めることになりましたが、一旦、斜面下方に降りてから、刈り上ることにしようと、参加者からの提案があり、全員がヤブコギをして下方に降りました。 流石、急斜面での活動を積んできた里山倶楽部メンバーです。 ナラ枯れ大径木は、この尾根の先端付近に、並んで 6本ありました。 尾根の中央部に、株立ちに近い形で、ナラ枯れ大径木が 2本ありました。 ナラ枯れ大径木6本の先は急勾配になって、ハンノキ林の湿地に落ちています。 一昨日は涸れていた水流、湿地ですが、昨日の降雨のお蔭で、量は少ないものの、水面が見られました。 暑い夏が長かったせいか、ミヤマシラスゲは大きく育って、湿地に広がっていました。 アズマネザサ刈りが進むと、隣のハンノキ林東12地区からも、活動を見られるようになりました。 この日の活動を終わらせて、集合写真を撮りました。 背景が、ハンノキ林東11地区です。 その後、休憩して、今年の生田緑地米の玄米おにぎりを食べ、生田緑地の雑木林について、少し話をすることになりました。 著名な雑木林管理の専門家である倉本 宣・明大教授からメールが届いて、生田緑地マネジメント会議事務局からの第2回プロジェクト会議の案内が一緒にあったので、 何事が起ったのかと、皆さん、心配されたようで、このメールの意味について質問されました。 倉本さんからは、目標とする自然について、里山倶楽部メンバー(市民)の意見を聞きたいということだったので、 里山倶楽部MLを使うことを了解しましたが、直接意見を聞くのではなく、いきなり第2回プロジェクト会議への参加を呼びかけるメールになっていました。 里山倶楽部では、参加者間の意見交換なども自由にできるように、活動連絡用の里山倶楽部MLを使っていて、発言したことが全員に送信されるようになっています。 里山倶楽部の参加者は、事務局である私が生田緑地の生物多様性保全になると考えて企画した里山倶楽部の活動に、ボランティアで参加して、汗を流しています。 活動結果が生田緑地の公益に寄与すると考えられることも、ボランティア活動に参加したい気持ちになるために、必要な要素の一つだと考えています。 事務局(岩田)の考える目標としての自然と倉本教授の考える目標としての自然が異なることで問題が起こっているのかも知れないと、皆さんが心配してくれたようです。 皆さんが気にして、質問してきましたので、仕方なく、生田緑地ビジョンと協働のプラットフォーム、生田緑地マネジメント会議、運営会議、自然環境保全管理会議、プロジェクト会議などについて、 また、雑木林勉強会から始まった倉本教授と生田緑地の関わりなどについて、更には、今まで実施してきた伐採更新についても、簡単に説明しなければなりませんでした。 また、「生田緑地の自然を楽しんでいらっしゃる方に」という呼びかけ方は適切ではないと思います。 第1回プロジェクト会議で、自然を楽しむという視点も重要だということを発言しましたが、それは必要条件であって、充分条件ではありません。 ボランティア活動は楽しくなければ続きませんので、参加者が楽しめるように、事務局は最大限の配慮をしています。 里山倶楽部のメンバーは、ボランティアで、生田緑地の生物多様性保全のために汗を流している市民です。 生田緑地自然環境保全管理会議会長としては、この活動に参加してくれる市民なしには、生田緑地の生物多様性保全は不可能だと考えています。 ハンノキ林の水涸れが解消されて、当該地区の大径木伐採が、何とかできそうだと思える状態でしたので、気持ち良く、活動を終えることができました。 |