里山倶楽部
【2024/4/20 更新】

令和 6 年度第 3 回里山倶楽部
モウソウチク除伐とアズマネザサ刈り

日 時)2024年4月20(土) 9:00〜12:00 晴
場 所)生田緑地 飯室山南地区
参加者)東陽一、伊澤高行、加登勇司、北川英樹、佐藤優子
    (9:00〜11:00)廣瀬朗子、吉澤正一
事務局)岩田臣生                   計 8名

今年度の第3回里山倶楽部は、飯室山南地区に侵入したモウソウチクの除伐とアズマネザサ刈りを行うことにしました。
朝、桝形山の上空をトビが滑空していました。

飯室山南地区では、2010年末に、20m×20mの範囲の雑木林の皆伐を行い、翌年以降、 埋土種子から発芽した実生木の育成と切株からの萌芽の保護のためのアズマネザサ刈りを続けていました。
この皆伐更新地区に隣接する雑木林にはモウソウチクが侵入していて、やがて、皆伐更新地区の中にも侵入し始めました。
皆伐更新による若い雑木林の育成のためには、この地域に侵入して来るモウソウチクを除伐することが必要であると考えるに至りました。
そこで、2014/11/15(土)に、皆伐更新地区隣接林のモウソウチク除伐を活動目的とする里山倶楽部を開催しました。

実は、当該地区の皆伐は、北部公園事務所が業者に発注して行ったもので、 私たちは、2010年の皆伐の直前に、ノコギリを使って、太さ30cm超のコナラを伐採することを体験させてもらって、 ノコギリを使った伐採方法を教わっただけだったのです。

2014年のモウソウチク除伐は、里山倶楽部としては、非常に危険を感じる植生管理でしたので、事務局としては眠れない前夜を経験させられました。
しかし、モウソウチクでも、タケノコのうちに除伐するのであれば、容易いことだと気がつき、 2016年には、春に除伐することを始めました。
大部分をタケノコのうちに除伐してしまえば、竹になったモウソウチクの除伐は、普通に植生管理の事として除伐すれば良い程度になります。

この日の活動の前半は、皆伐更新地区周辺の広い範囲のタケノコの除伐を行いました。
除伐したタケノコは、参加した皆さんに持ち帰ってもらうことにしました。
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皆伐更新地区のベースに戻って、記念の集合写真を撮ってから休憩しました。
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皆伐すれば消えると思われていたキンランなどは、生き残って、開花していました。


後半の活動は、6人になりました。
皆伐更新地区の拡張区域を更に、東方向に広げるためのアズマネザサ刈りとモウソウチク除伐を行いました。
少しずつ、確実に、雑木林を広げることが大切だと思います。
陽当たりが良くなった場所では、アズマネザサが、毎年、凄い勢いで繁茂してきます。
東南に伸びる尾根上には、沢山のコナラも発芽していますので、これらを育てられれば、若いコナラ林を再生できると思います。
この尾根の南側斜面は、崖のような急勾配です。
皆伐更新地区は傾斜こそ緩い斜面でしたが、夏期のアズマネザサ刈りは大変だったことを思い出しました。
冬期の実生は落葉して、高さ 20〜30cm、太さ 3〜5mmの細い棒状ですから、 実生を保護するためのアズマネザサ刈りは、葉がついている時でなければ困難です。
そのため、2011年から始めた皆伐更新の雑木林育成活動は、春〜秋に行っていました。
モウソウチクを除伐して雑木林を再生することを考えてしまったために、暑い季節のアズマネザサ刈りを行わなければならなくなりました。
苦労の多い雑木林再生の活動を想像しながら、この日の活動を終えることになりました。
しかし、里山倶楽部で活動することを積極的に楽しんでいるメンバーの存在を実感できていますので、まだ続けられそうです。

季節を選んで、アズマネザサ刈りだけなら参加しても良いという皆さんにも、里山倶楽部に参加していただきたいと思っています。
活動時間も調整しますので、宜しく、お願いします。
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