谷戸の水辺保全、萌芽更新地区観察 日時:2021/11/30(火) 10:00〜13:00 晴 場所 生田緑地 ヨシ原地区(B08)、上の田圃地区(B06)、湿地地区(B05)、萌芽更新地区(A06) 参加者 岩田臣生 谷戸の末端から遡りながら、谷戸の水辺や草地の状態を観察して、自然保全活動を計画することにしました。 末端はヨシ原地区(B08) です。 到着した時に、池畔のヨシの茂みが揺れて、小さな野鳥数羽が訪れていました。 11/11(木) に行った泥上げによって、池は湛水していました。 下の田圃地区を観察したら、ヨシの茂みに、シジュウカラと、スズメが来ていました。生田緑地でスズメを観たのは久し振りです。 下の田圃の土嚢堰付近の水漏れ補修を、11/11(木) に行いましたが、田圃は湛水していました。 上の田圃は湛水していましたが、冬の間は、もう少し深くしておきたいと思います。 田圃下草地の池までの水路の途中で、水が消えていましたので、水漏れ穴を一つ一つ潰して、池までの流れをつくりました。 池が湛水したかどうかを見るのは、後日の楽しみにしました。 湿地地区(B05) については、まず、ハンノキ林からの水路、竹林下からの水路の泥上げを行いました。 それから、2段目の管理通路脇のアズマネザサ、ススキなどを少し刈り、水辺のヨシ、オニスゲなどを刈って、水面を広げるための泥上げを行いました。 アズマネザサの稈に、オオカマキリの卵鞘が 3つありましたので、その 3本は刈り残しました。 コバノカモメヅルの種子散布は終わっていました。 2段目の水路末端付近の水漏れ穴を塞いで、土嚢堰の上から水が落ちるようにしました。 水流の流量が多かったので、11/23(火) に泥上げした 3段目の水路に、勢いよく水面が広がりました。 湿地からコナラの黄葉が眺められました。 ハンノキ林(A07) は、11/18(木)、11/25(木) と 水流の泥上げ、落枝の片付けなどの活動を行っていますが、改めて木道から観察すると、明るくなったことで、アズマネザサが繁茂し始めていると感じました。 今年は、泥上げだけでなく、アズマネザサ刈りも行っておいた方が良さそうです。 ハンノキ林西の池も、上の池も湛水していました。 水辺の状態観察を終えたので、休憩しようと思いましたが、ベンチには先客がいましたので、萌芽更新地区上の探勝路に上がって、お弁当にしました。 午後は、生田緑地自然環境保全管理会議があります。 萌芽更新地区は、2008年1月の市民部会で、萌芽更新地区と呼べる雑木林、萌芽更新を観察できる雑木林を目標に、 改めて、伐採更新を行うことを合議して、里山倶楽部として取り組みましたが、目標達成も近いと感じていますので、 先日の里山の自然学校では、子どもたちを連れて、林内を歩き、萌芽更新の観察を試しました。 林内には多様な実生が発芽して、密集している場所もあり、低木管理も必要です。 中央に残したアカシデの大木の扱い方も、決めなければならない時期になったかも知れません。 樹高 8〜10m程度の樹木も、多く見られるようになりました。 萌芽更新目的の大径木伐採は、2019年3月まで行っていましたから、その後の 2〜3年で、樹木密度が急に上がったように感じます。 偶に、ゆっくり状態を眺めるのは楽しいのですが、活動方針を考えるのは容易くありません。 (谷戸の図) |