里山倶楽部
【2024/7/6 更新】

令和 6 年度第 9 回里山倶楽部
萌芽更新地区のアズマネザサ刈り

日 時)2024年7月6(土) 9:00〜11:00 晴
場 所)生田緑地 萌芽更新地区
参加者)東 陽一、伊澤高行、江川真理子、加登勇司、北川英樹、野下智洋、吉澤正一
事務局)岩田臣生        参加者 8名

異常な暑さが続いています。
活動案内は飯室山南地区の活動として、参加者募集を行いましたが、活動を変更させていただきました。


(市民部会)
生田緑地では、2002年12月に、生田緑地の自然を守るために、生田緑地において自然に手をつける活動をしている団体が集められ、生田緑地植生管理協議会が発足しました。
これは、主に、行政が団体間の活動調整を行うという会議でしたので、2006年6月に、市民が自由に参加でき、現地で話しあうスタイルの市民部会の設置を決議しました。
市民部会では、当初は、植生管理計画を策定する活動を行っていましたが、実際に植生管理を実践するようになり、愛称の「里山倶楽部」を用いるようになりました。

(萌芽更新地区)
1998年末に、国庫補助事業によって整備された萌芽更新地区では、伐採後に萌芽したものの、伐採後 5年で、全ての伐り株が枯死したことから、 2008年1月19日に市民部会を開催して、 萌芽更新地区の伐採更新の失敗を確認し、今後の植生管理について話しあい、伐採更新のやり直しと、その活動を市民部会が行うことを決議しました。

(将来起こるかも知れないナラ枯れに備える)
この頃、倉本さん(当時、生田緑地植生管理協議会会長)から、生田緑地でのナラ枯れについての質問があったので、ナラ枯れについて調べて、 将来起こるかもしれないナラ枯れに対して、生田緑地として皆伐更新を行える能力を獲得しておくことが必要だと考えました。

(皆伐更新を実験できる雑木林を探す)
そこで、皆伐更新を試せる雑木林を探すことになりました。
ただ、萌芽更新地区整備事業については、樹木伐採は自然破壊だというクレームが多数あったことから、北部公園事務所では、このクレームの再燃を心配していて、 園路から見えない雑木林という条件が設定されました。
丁度、この時期、2008年6月に環境省のモニタリングサイト1000里地調査の一般サイトに生田緑地を登録して、 当調査団が調査を担当することになり、岩田は、中大型哺乳類調査を開始して、生田緑地の獣道を調査し、園路から外れた樹林の中を歩き回っていました。
この獣道調査の時に、園路から見えないという条件、傾斜が緩くて皆伐更新の管理が可能と思われる雑木林を見つけていました。

(飯室山南皆伐更新地区)
2009/10/24(土)の市民部会(愛称 里山倶楽部)で現地会議を行い、飯室山南地区での皆伐更新を合議しました。
2010年には、伐採更新の事例調査を行い、規模を検討し、現地で区域設定を行い、樹木調査などを行い、 11月28日(日)には、市民団体の大径木伐採体験を行い、年末には業者によう皆伐を実施しました。
2011年4月から、新たに子どもたちを集めてつくった里山倶楽部Aチームによる更新管理を 4〜12月の毎月開催しました。
皆伐後7年目の2017/8/5(土)の市民部会で、磯谷達宏・自然保全会議会長を含め、19名が参加して、 若齢林に育ったことを確認しました。

(ナラ枯れ始まる)
飯室山南皆伐更新地区が若齢林に育ったkおとを確認した翌年、2018年夏に、岩田は、ハンノキ林のコナラに、カシノナガキクイムシを発見しました。
生田緑地でのナラ枯れが現実になりました。
いよいよ、生田緑地流の伐採更新を展開しなければならないと思いました。

(成城みつ池緑地を育てる会との草の根交流として開催した伐採更新観察会)
2010年に皆伐して、更新管理を行ってきた皆伐更新地区は、皆伐後14年目の若い雑木林となっていて、第2期の伐採更新を考えるべき状態になりました。
7/5(金)の伐採更新観察会では、この若齢コナラ林を観察してもらうことにして、若齢林の中で、質問に答える形で説明しました。
埋土種子から発芽した実生が育ってできた若い雑木林とは、どのような樹林なのか、知っていただくことを考えました。
2022年に大径木伐採を行なった拡張区域については、観察路など無く、急斜面で、まだ小さな実生が多いので、 この暑さの中で案内する勇気はありませんでした。

(萌芽更新地区)
この日の里山倶楽部は、樹陰の中で活動できる場所の活動にしようと考えて、萌芽更新地区に、活動場所を変更することにしました。
萌芽更新地区は、1998年末に萌芽更新目的で、国庫補助事業による伐採・補植を行った雑木林(1200u)です。
前記の如く、萌芽更新は失敗して、伐採更新をやり直してきました。

(2009年から、樹林を明るくするための樹木伐採を進めた)
2009年1月18日(日)
2009年2月8日(日)
2009年11月15日(日)
2011年1月22日(日)

(2014年 萌芽更新目的の可能性を探る樹木伐採を行なった)
2014年1月18日(日)

(2017〜2019年 萌芽更新目的の樹木伐採を行なった)
2017年 萌芽更新目的の樹木伐採
2017年1月21日(日)
2017年2月9日(日)
2017年2月18日(日)
2017年12月16日(土)
2018年 萌芽更新目的の樹木伐採
2018年1月20日(土)
2018年2月17日(土)
2019年 萌芽更新目的の樹木伐採
2019年1月19日(土)
2019年2月16日(土)
2019年3月2日(土)

(2020年〜 更新管理を行っている)
萌芽更新地区は現在、上側の園路が通行禁止になっていますので、下側の園路の萌芽更新地区の標柱脇から、雑木林観察路に入りました。
現在は、萌芽更新を繰り返して管理する雑木林になったと考えています。
里山倶楽部では、萌芽更新中の樹木、樹林を観察できるように、観察路を考えながら、下草刈りを行っています。
今回は、2017年に伐採したクヌギの伐り株を活動のベースとして活動しました。

 9:34 気温 30.4℃、湿度 72.3%、暑さ指数(WBGT 27.5)警戒

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萌芽更新中の切り株の周囲は、できるだけアズマネザサを刈るようにしました。
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10:30を過ぎたので、休憩しました。
4/4(木)に、成城みつ池緑地の非公開地区を見学させていただいたことを話しました。
7/5(金)には、「みつ池緑地を育てる会」の皆さんのために、生田緑地の伐採更新についての観察会を行ったことを話して、 その時いただいたお菓子を皆で食べました。
また、全国都市緑化かわさきフェアの期間中の里山倶楽部のうちの数回については、活動中に、伐採更新の観察会を開催し、 活動を見学してもらうことを考えていると話しました。
それから、いつものように集合写真を撮りました。
毎日、異常な暑さが続いているので、この日は、ここまでで、活動を終了することにしました。
また、次回の活動は9月になってからにすることを伝えました。
暫く、夏休みです。
 11:50 気温 32.3℃、湿度 80.0%、暑さ指数(WBGT 30.1)危険
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かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation